社員食堂は民間食堂なのか?

社員食堂が流行っているそうです。社員食堂のメニュー紹介もインターネットに流れているようです。
社食.comや社食ランキングもあり、どこの社食がおいしいか、食べログのように評価の対象にもなっています。


なんと食料や食品に関する省庁である農林水産省の食堂のメニュ―も公開されています。でもそれを見ると美味しさやカロリー食やお店の名前が出てるだけで、食の安全性のメニューなどの省庁らしい食堂というものではないように思いました。
タニタ食堂は有名ですが、これは健康食の料理モデルといえましょう。タニタ食堂のメニュー本を購入してみましたが、毎夕食の助けにはなりませんでした。いくらカロリー食といっても、食べることには、味覚や視覚がかかわる食欲が関係します。食欲を引き起こすメニューでなければ、料理本としては失格といえましょう。


公開されている社食メニューは、交通費を使ってまで食べたいとは思わないような料理ばかりです。美肌メニューとか低カロリーメニューとか、宣伝するけれど、どれだけ客観的なものか、あいまいです。もちろん実際に食べると美味しいかもしれませんが、そうした美味しさは何も公開される社員食堂でなくともいいはずです。安い料理を売り物にするのであれば、社員食堂というものでカモフラージュするのでなく、普通の食堂として営業すべきような気がします。

数日前の朝日新聞の記事に、化粧品会社オルビスの社員食堂の設置や公開のいきさつが載っていましたが、そうした記事を読むにつけ、社員食堂は結局、会社の広報活動なのだと再確認しました。