和食が無形文化遺産に!

日本の和食が世界無形文化遺産に登録予定! まずはおめでたいニュースだ。

以前から申請していたことは知っていたが、申請したものは、和食といっても、本膳料理とか懐石料理とかの日本古来のものではなく、日本人が普通に馴染んでいる料理=自然との調和した、米魚菜などを基本とした、寿司などの料理だったので、あまり期待してはいなかった。でも登録できそうなのは、喜ばしい。
また2020オリンピックのように、「バカ騒ぎ」がなくて、決まりそうなのはなによりよかった。


今日、ヨーロッパなどのスーパーでも日本の寿司が売ってある―ロンドンのコンビニの寿司ランチの味は今一つだった。またアメリカや東南アジアでも寿司が身近だそうだ。そんな光景に触れると、食の世界化をひしひしと感じるが、それぞれの地域・国・民族の料理は長い歴史や精神文化を伴っているものなのに、ただただ美味しいからと、味覚の欲望が世界を覆うことに違和感を覚える。
以前、北ドイツ旅行していたとき、駅中に「日本のうどん」と看板にあったので、入ってみると、なんと中国人の店で、出してくれた麺がラーメンで味付けはインスタントラーメンのだしつけだった。およそ美味しいとはいえないものだった。これは「日本のうどん」ではありません、と横で食べているドイツ人のカップルに知らせたかった。ナショナリスティックなことが嫌い私でも、「日本のうどん」の本当の味を、世界の人たちに知らせたいとつくづく思った。
その時以来、日本の中では感じていない「和食」の味と文化を守ることが、とても大事だと思うようになった。


これを近頃流行りの経済主義で色付けしないでほしいと思う。日本の和食を守るためには、日本で取れる食材が大事です。材料がすべて海外のものだったら、和食も産地偽装料理ではありませんか?
丁度、阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市)がホテルのレストランなどでメニュー表示と異なる食材を使った料理を提供していた、とのニュースが出ていたが、和食を守ることは、和食の食材である日本の米・魚・野菜を守ることでもある。TPP交渉とこれは結びついている問題なのだ!!